福岡市南区清水

院長ブログ

同じ入れ歯といっても・・・

 「以前、よそで入れ歯を作ったことがあるが全然合わなかった。だから入れ歯はいらん。」という言葉をこの1年の間に何度も聞かされました。そういう時、わたしは、「同じ保険の入れ歯でも、設計やそのつくりのていねいさによって、できばえは、随分、違いますよ。」と答えています。そして入れ歯を製作させていただいた方には、この意見にある程度同意していただけました。

 そもそも一人の方に「部分入れ歯」を作る場合、設計が1種類しかないということはほとんどなくて、色々な形が考えられます。そして一つの設計が万人向けということはなくて、人それぞれです。その人にできるだけ合うものを見つけ出すことが大切であると考えています。

 簡単な例を挙げます。上の部分入れ歯を作るとき、前歯だけ自分の歯が残っていて、奥歯が左右ともない場合。左右の奥歯となる人工の歯を、プラスチックだけでつなぐ方法、金属の薄いプレートでつなぐ方法などがあります。プレートも、口の中で、天井にあたる口蓋の、前を通すか、後を通すか、またはその真ん中を通すかでまったく異なってきます。場合によっては、左と右の入れ歯を別々に作って二つの入れ歯とする場合もあります。この方法が1番と言われる方もいます。だから作る前に充分お話をしてどういう形が1番この方に合うのか、検討することが大切だと考えています。

 福岡市南区 とよた歯科医院


アーカイブ 全て見る
HOMEへ